投稿者: 中谷 英峰

  • 語呂合わせは自分で作る。人のゴロが覚えられない理由と作り方

    年号や元素記号、数字の並び。語呂合わせは昔からある暗記の方法です。ところが、参考書に載っている語呂がなかなか覚えられない、という声もよく聞きます。

    人の語呂が残らない理由

    人が作った語呂は、その人にとっての「おもしろい場面」です。自分にとっては意味がつながらず、語呂そのものをまた暗記しなければならなくなります。覚えることが2倍になってしまうのです。

    自分で作った語呂は違います。どの音をどの言葉にするか、どんな場面にするかを考える時間そのものが、覚える時間になります。

    作り方の手順

    1. 覚えたいもの(数字・言葉)を、音の区切りに分ける
    2. 区切った音を、知っている言葉に置きかえる
    3. 置きかえた言葉で、ひとつの場面を作る
    4. 場面に、覚えたい意味を結びつける

    例:02 14 35

    「02」は「おに(鬼)」、「14」は「いし(石)」、「35」は「さんご(珊瑚)」。鬼が石を投げて、珊瑚を割っている場面を思い浮かべます。ラクオボの講師・中谷英峰が実際に使っている例です。

    うまく作るコツ

    • 場面は、ちょっとおかしいほど残る
    • 完ぺきに音が合わなくてもいい。思い出せれば十分
    • 作った語呂は、声に出して1回言ってみる

    どの教科で使うか

    語呂合わせは、意味のつながりがない情報を覚えるのに向いています。年号、古文・漢文の決まった形、理科の用語や元素記号などです。反対に、意味を理解すれば覚えられるものは、語呂より理解を優先しましょう。

    最初は1つ作るのに時間がかかりますが、慣れると短い時間で作れるようになります。これも練習で身につく技術のひとつです。

  • 覚えられない子は、覚え方を知らないだけ。才能より「やり方」の話

    テストの答案を見て、「あれだけ勉強したのに、どうして覚えていないの?」と感じたことはありませんか。本人も、机に向かう時間はそれなりにあった。それでも結果に出ない。こうしたとき、つい「この子は暗記が苦手なんだ」と考えてしまいがちです。

    けれど、覚えられないことの多くは、才能ではなくやり方の問題だと、ラクオボでは考えています。

    学校では「覚え方」を習わない

    学校では、何を覚えるかは教わります。けれど、どうやって覚えるかを教わる機会は、ほとんどありません。結果として、多くの子が「何回も書く」「何回も読む」という方法だけで暗記に向かっています。

    この方法が合う子もいますが、合わない子にとっては、時間をかけても残らない、つらい作業になります。それが続くと、「自分は覚えられない」という思い込みにつながっていきます。

    脳は使うほど伸びる

    頭の良さは、生まれつきだけで決まるものではありません。脳は、使うほど伸びると言われています。くり返し練習したことは、脳の中の回路が太くなり、速く、確実に思い出せるようになります(これを「ミエリン化」と呼ぶことがあります)。

    つまり、覚え方は「練習すれば身につく技術」です。今うまく覚えられないのは、その技術をまだ練習していないだけかもしれません。

    保護者ができること

    • 「覚えられない子」と決めつける言葉を、なるべく使わない
    • 何時間やったかより、どうやって覚えたかを聞いてみる
    • うまく覚えられた教科があれば、そのやり方を一緒に言葉にしてみる

    ラクオボの講師・中谷英峰も、中学2年の夏休みに「例文1000を覚える」という宿題で、ラクに覚える方法を自分で実験したことが出発点でした。やり方が変われば、結果は変わります。

    このコラムでは、家庭でも試せる覚え方を少しずつ紹介していきます。